特集 感染症と医療安全
4.感染症別の対策(4)ヒト免疫不全ウイルス(HIV)
日ノ下 文彦
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1 国立国際医療研究センター病院腎臓内科
キーワード:
HIV感染症
,
受け入れ
,
ネットワーク
,
HIV感染透析患者医療ガイド改訂版2019
,
感染防御策
Keyword:
HIV感染症
,
受け入れ
,
ネットワーク
,
HIV感染透析患者医療ガイド改訂版2019
,
感染防御策
pp.153-159
発行日 2021年2月10日
Published Date 2021/2/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001619
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わが国のHIV感染者は累計で約32,000人に上るが,抗HIV療法が進化したおかげでHIV感染症の予後が劇的に改善しており,末期腎不全に陥る患者も少しずつ増えている.今後の見通しでは,全国で維持透析を受けるHIV感染患者が300人に達する可能性があるため,受け入れ体制を整備する必要がある.HIV感染患者の透析方法は決して特殊なものではなく,標準的予防策を遵守して実施すればよい.「HIV感染透析患者医療ガイド改訂版2019」がすでに発行されていて,感染防御の基本や透析方法,受け入れ準備などが詳しく述べられているので,受け入れは決して困難ではない.今後,HIV感染患者を受け入れるサテライトがさらに増えるよう,全国の都道府県でHIV透析ネットワークの整備が望まれる.
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