特集 透析室の感染症へどう対応するか
各論 8.HIV 感染患者をサテライト施設で受け入れるには
日ノ下 文彦
1
1国立国際医療研究センター病院腎臓内科
キーワード:
HIV
,
血液透析
,
サテライト
,
感染対策
,
受け入れ
Keyword:
HIV
,
血液透析
,
サテライト
,
感染対策
,
受け入れ
pp.605-610
発行日 2018年6月10日
Published Date 2018/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000498
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わが国では,human immunodefi ciency virus(HIV)感染患者が増えており,慢性腎臓病(CKD)を合併して血液透析に至る患者の増加が見込まれている.近年,抗ウイルス療法の進歩によりHIV 感染症がコントロールできるようになったにもかかわらず,未だに「致命的な疾患」という誤ったイメージのままの医師や医療従事者が多い.サテライトでスムーズにHIV 感染透析患者を受け入れるには,まずHIV 感染症に関する最低限の知識を習得したうえで,ガイドラインに則って対応すれば問題はない.HIV はhepatitis B virus(HBV)に比し感染力はきわめて弱く,HIV 感染患者の血液透析は決して困難なことではない.
![](/cover/first?img=CD.0000000498.png)
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