OPINION
太田和夫先生の著書「透析療法の歴史―先人達の軌跡をたどって」から,予想外の繫がりへ
佐々木 環
1
1川崎医科大学腎臓・高血圧内科学
pp.1491-1492
発行日 2020年11月10日
Published Date 2020/11/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001522
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先日,日本内科学会の企画する内科救急・ICLS講習会(JMECC)を開催した.当日の指導要領には,「エピネフリン・ボスミン」は「アドレナリン」に統一するようにと記載されている.ある受講者に,「アドレナリンとエピネフリンの違いは?」と尋ねられた.講習会の終了後に,この疑問に熱く答えた.以前から,大学講義で「透析療法」を担当している.最初に,透析療法の歴史について概説する.情報の多くは,「透析療法の歴史―先人達の軌跡をたどって」を参考にさせていただいている.透析の創生期に登場するJohn Jacob Abelは,「1913年に世界で最初の人工腎臓を開発した」と,記述されていたので,Abelの名前は記憶していた.
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