血液浄化機器2020
第Ⅲ章 透析通信システム
森實 篤司
1
1新生会第一病院臨床工学部・臨床工学技士
pp.993-997
発行日 2020年8月20日
Published Date 2020/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001396
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医療技術の進歩や新しい医薬品の登場による医療技術の発展は,長期透析患者の増加,透析患者導入の高齢化を進めている.透析分野においては,より高度で安全な治療を維持するうえで,透析治療条件,患者の生体情報,透析装置のモニタリング情報など,さまざまな情報収集,管理が必要とされている.また,近年のIT 技術の分野においても発展は著しく,医療業界でのIT 技術の活用,応用が積極的に取り入れられる傾向は顕著であり,それは,透析分野においても同様である.しかし,一般的に使われている電子カルテやオーダーリングシステムなどは,一度に多くの患者の治療とデータ管理をする透析医療とはあまり親和性が高くなく,相互活用が難しいといわれている.
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