血液浄化機器2020
第Ⅱ章 透析装置 12.透析熱回収装置
野木 雅仙
1
1清湘会記念病院臨床工学部・臨床工学技士
pp.984-987
発行日 2020年8月20日
Published Date 2020/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001395
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
透析治療で消費される電力エネルギーの多くは逆浸透(RO)装置や透析装置内に組み込まれている電気ヒータによる加温がほとんどである.透析治療で使用される多量の透析液は原水(水道水または地下水)温度からRO 装置(約25 ℃),透析装置においては体温とほぼ同様になるように(約36 ℃)加温され,治療後は下水に放流される.透析熱回収装置は,このように捨てていた透析排液およびRO 濃縮水から熱だけを熱交換で回収し原水温度を上げることで電力エネルギーの軽減を目的としたシステムである.このシステムには大きく分けると熱交換器方式とヒートポンプ方式の2 種類が存在する.
Copyright © 2020, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.