特集 バスキュラーアクセス―トラブルを少なくするために
【コラム】小児のバスキュラーアクセス
幡谷 浩史
1
1東京都立小児総合医療センター総合診療科
キーワード:
小児
,
内シャント
,
ダブルルーメンカテーテル
,
閉塞
,
感染
Keyword:
小児
,
内シャント
,
ダブルルーメンカテーテル
,
閉塞
,
感染
pp.862-863
発行日 2020年8月10日
Published Date 2020/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001357
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体格が許せば小児でも内シャントが第一選択であり,20 kg(成長障害がないと仮定した標準体格でいえば6 歳)以上が対象になる.しかし,乳幼児期からの繰り返す採血・点滴などにより太い静脈がつぶれている場合や,年齢・体格に比して静脈が細い場合など,患児の血管の要因も大きく影響する.静脈径1.3 mm 以上,動脈径1.5 mm 以上が望ましく1),対象の体格は総合的に判断する.腎不全患児は移植をしたとしても,血液透析を行う可能性は生涯ありえることを考慮すると,シャント作製が可能な血管は貴重であり,術前に超音波などにより十分に評価を行い,内シャント造設に熟練した術者により作製する.
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