別冊秋号 透析と麻酔
PART1 透析医療について
7 バスキュラーアクセス
添野 真嗣
1
1日高病院 腎臓外科
pp.59-63
発行日 2023年9月20日
Published Date 2023/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3104200356
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血液透析hemodialysis(HD)を行うためには,体内から血液を取り出し(脱血),透析機器で血液から老廃物を取り除いた後に,体内に戻す(返血)必要がある。この脱血と返血を行うために患者側に作られた仕組みがバスキュラーアクセスvascular accessであり,代表的なものが内シャントである。シャントは短絡とも呼ばれ,本来の通るべきルートから外れ別ルートを流れることを意味する。内シャントは人工的に作られた透析専用ルートであり,自己血管や人工血管を用いて造設する。上腕動脈表在化や透析用カテーテルなどのシャントを保有していないアクセスも存在するため,最近は透析用アクセスを総称してバスキュラーアクセスと呼ぶ。
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