臨床研究
SPP を用いたバスキュラーアクセスの管理―VAIVT 群と非VAIVT 群との長期間の比較検討
北浦 圭介
1
,
本庄 克代
2
,
北川 裕貴
2
,
佐野 博之
2
,
高見 奈加
3
,
竹下 幸世美
3
,
松本 三起子
3
,
実広 純子
3
,
杉原 由修
3
1医療法人社団きたうらクリニック
2医療法人社団きたうらクリニック 臨床工学技士
3医療法人社団きたうらクリニック 看護師
キーワード:
皮膚組織灌流圧(skin perfusion pressure;SPP)
,
バスキュラーアクセス
,
経皮的血管形成術(vascular access intervention therapy;VAIVT)
Keyword:
皮膚組織灌流圧(skin perfusion pressure;SPP)
,
バスキュラーアクセス
,
経皮的血管形成術(vascular access intervention therapy;VAIVT)
pp.243-246
発行日 2019年2月10日
Published Date 2019/2/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000810
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皮膚組織灌流圧(skin perfusion pressure;SPP)検査はおもに,下肢末梢動脈疾患の評価に用いられ,日本透析医学会の「血液透析患者における心血管合併症の評価と治療に関するガイドライン」ではABI(足関節-上腕血圧比)を上回る診断感度であると紹介されている.また,下肢末梢動脈疾患指導管理加算でも40 mmHg 以下の場合は精査を必要とするという記載があるように,末梢動脈の評価方法として重要視されている.一方,バスキュラーアクセス(VA)の評価は一般的には聴診などの理学的所見以外に超音波検査が中心であり,SPP 検査を用いた報告はまだ多いとはいえない.また,一定期間経過観察した報告は検索範囲内では認めなかった.今回,SPP のVA 評価に対する有用性と,経皮的血管形成術(vascularaccess intervention therapy;VAIVT)群と非VAIVT 群の2 群に分けての1 年間のSPP 値の変動について比較検討を行ったので報告する.
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