VAIVTの合併症と対処法

Complications and remedies in endovascular interventions for vascular access

はじめに

　シャントトラブルに対する治療においてvascular access intervention therapy（VAIVT）は，内科系医師にとって比較的取り組みやすく，日本透析医学会のガイドラインにおいても狭窄や閉塞に対する第一選択治療に位置づけされている重要な治療法である^1）。保険点数が比較的高額になった影響もあってか，VAIVTを活用することでシャントを管理する施設が多くなり，またハイボリュームセンターにおいても外科的治療をはるかに凌駕する症例数でVAIVTを行うようになっている。これも，VAIVTが有効な治療法であるということにほかならない。