特集 透析患者の糖尿病管理の新展開
8.合併症(3)大血管合併症 c.脳血管疾患
冷牟田 浩人
1
,
鶴屋 和彦
2
1九州大学大学院病態機能内科学
2奈良県立医科大学腎臓内科学
キーワード:
糖尿病
,
血液透析
,
脳血管疾患
,
ワルファリン
Keyword:
糖尿病
,
血液透析
,
脳血管疾患
,
ワルファリン
pp.80-86
発行日 2019年1月10日
Published Date 2019/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000774
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糖尿病および慢性腎臓病は,ともに脳血管疾患の独立した危険因子であり,糖尿病透析患者は脳血管疾患のハイリスク集団である.とくに,透析患者は血行力学性脳梗塞を発症しやすく,糖尿病透析患者ではさらにそのリスクが高い.脳血管疾患を予防するには高血糖,高血圧といった動脈硬化危険因子の管理に加え,透析後の起立性低血圧の予防が重要である.心房細動合併透析患者の抗凝固療法の是非については未だ結論が出ておらず,今後の新たなエビデンスの蓄積が望まれる.
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