今月の主題 苦手感染症の克服
ワクチン
Editorial
菅沼 明彦
1
1東京都立駒込病院感染症科
pp.642-643
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103869
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予防接種は,感染症診療における重要な領域と認識されているが,内科医が苦手意識をもちやすい分野ではないだろうか.それは,「予防接種は小児科の領域」との先入観や,実感しにくい効果,副作用への懸念,などが原因なのかもしれない.また,接種方法,接種間隔,禁忌などのルールが,さらに煩わしさを感じさせるのかもしれない.自分の経験を振り返っても,学生時代に習った予防接種は,小児科の定期接種の印象が強く,内科で予防接種を習った記憶がほとんどない.筆者も,思いがけず予防接種に携わる立場になって,あわてて勉強し出した,というのが偽らざるところである.
しかし,実際の診療で,内科医と予防接種のつながりは希薄ではなく,今後,予防接種への知識が要求される場面は増えてくるのでないかと思われる.
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