特集 小児腎不全―移行期医療の管理
12.先天性腎尿路異常(CAKUT)管理の現況
堀田 記世彦
1
,
守屋 仁彦
1
,
森田 研
2
,
岩見 大基
1
,
篠原 信雄
1
1北海道大学病院泌尿器科
2市立釧路総合病院泌尿器科
キーワード:
先天性腎尿路異常
,
慢性腎臓病
,
末期腎不全
,
尿路感染症
,
移行医療
Keyword:
先天性腎尿路異常
,
慢性腎臓病
,
末期腎不全
,
尿路感染症
,
移行医療
pp.1149-1154
発行日 2018年8月10日
Published Date 2018/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000643
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先天性腎尿路異常(CAKUT)は腎尿路における先天異常の総称で,腎,腎盂尿管,膀胱,尿道の多様な疾患を含んでおり,小児の末期腎不全(ESKD)の原因として,もっとも頻度の高い疾患である.低形成腎や異形成腎では小児期にESKD に至る場合が多いが,尿路奇形においては繰り返す尿路感染症(UTI)などにより腎機能障害が進行し,成人になってからESKD に至る場合も多い.そのため,小児期の管理のみならず,成人に達してからの腎臓内科への慢性腎臓病管理の適切な移行と,泌尿器科による長期的な尿路管理によるUTI の予防,腎代替療法の管理が重要である.
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