特集 小児腎不全―移行期医療の管理
Editorial
伊丹 儀友
1
1伊丹腎クリニック
pp.1075-1076
発行日 2018年8月10日
Published Date 2018/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000631
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近年の小児医療の確実な進歩により小児慢性腎臓病(CKD)の患者の生命予後は改善し,その多くの患者が成人に達する時代になってきた.それゆえ小児CKD 治療の目的は,① 腎不全の進行抑制,② 小児に特徴的な合併症である成長障害の軽減,③ 生命予後に深く関わる心血管疾患(CVD)などの合併予防,そして④ 腎不全患児が身体・精神運動においても適正に成長し,健常児と同じように社会的にも独立して自らの自己実現を果たせる成人として生活していく,生涯にわたる腎不全治療計画を立てることとなってきた.
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