特集 開かれたCKD 看護の模索―意思決定を支援する
[実践報告]3.血液透析患者に対する意思決定支援の実際 a. 血液透析患者に対する療養支援―精神疾患を有する透析患者の療養生活支援
熊川 智恵子
1
1幸善会前田病院腎センター・看護師
キーワード:
精神遅滞
,
せん妄状態
,
療養支援
,
家族支援
Keyword:
精神遅滞
,
せん妄状態
,
療養支援
,
家族支援
pp.1453-1457
発行日 2017年10月10日
Published Date 2017/10/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000209
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精神遅滞を有しながら1 人で生活し,長年にわたり外来維持透析を継続できた事例を経験した.しかし,肺癌の手術後,せん妄状態となり,入院継続は困難となった.また,独居状態での在宅生活は困難であり,生活支援が必要となった.精神疾患が増悪した患者の,在宅での生活や透析療法の継続は家族へ与える不安や負担も大きい.患者・家族ともに不安なく療養生活が送れるよう支援するには,家族とのコミュニケーションを十分にはかりながら,社会資源を活用し,多職種での連携や情報共有が重要である.
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