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日本麻酔科学会第72回学術集会講演特集号 招待講演
麻酔科医のコミュニケーション術―チームと患者に信頼される医療を目指して―
Communication Techniques for Anesthesiologists:Building Trust with Teams and Patients in Medical Practice
大坂 巌
1
Iwao OSAKA
1
1きせがわ病院
キーワード:
コミュニケーション
,
傾聴
,
心理的安全性
Keyword:
コミュニケーション
,
傾聴
,
心理的安全性
pp.S97-S102
発行日 2025年11月20日
Published Date 2025/11/20
DOI https://doi.org/10.18916/masui.2025130014
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はじめに
麻酔科医が活躍する現場は,手術室,集中治療室,救急医療,ペインクリニック,緩和ケアチームや緩和ケア病棟と非常に幅広い。全ての環境において,患者の生命を預かり,多職種のチームと連携しながら安全で質の高い医療を提供する責任を担っている。高度な医学的知識と技術はもちろん重要であるが,患者やその家族,そして医療チームとの効果的なコミュニケーションこそが,真に信頼される医療の基盤となる。
現代の医療現場では,インフォームドコンセントの重要性,チーム医療の推進,患者中心の医療への転換が求められている。特に麻酔科医は,手術前の不安を抱える患者との短時間での信頼関係構築,手術室や緩和ケアチームでの多職種連携,痛みや苦痛を抱える患者や家族への配慮など,さまざまな場面でコミュニケーション能力が問われる。
本稿では,臨床で役立つコミュニケーション術について解説する。

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