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公益社団法人日本麻酔科学会第71回学術集会講演特集号 招待講演
わが国におけるアディクション研究の今後の展開―アディクション研究の連携と拡張を推進するアディクション研究センター―
The future of addiction research in Japan:the Addiction Research Center’s plan to promote collaboration and the expansion of addiction research
中込 和幸
1
Kazuyuki NAKAGOME
1
1国立精神・神経医療研究センター
キーワード:
アディクション
,
ディスフォリア
,
hyperkatifea
,
内発的動機づけ
,
ドパミン
Keyword:
アディクション
,
ディスフォリア
,
hyperkatifea
,
内発的動機づけ
,
ドパミン
pp.S163-S170
発行日 2024年11月20日
Published Date 2024/11/20
DOI https://doi.org/10.18916/masui.2024130022
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はじめに
わが国の推定依存者数は,諸外国と比較して薬物依存は少ないものの,ギャンブルやインターネット障害(ゲーム障害)は少なくはなく,依存症全体による社会的損失は8兆円以上にのぼる。国策としては,アルコール健康障害対策基本法が2013年12月に成立して以来,統合型リゾート整備推進法,ギャンブル等依存症対策基本法が成立し,2020年10月には依存症対策全国センターが発足して,支援体制は整いつつある。一方,依存症の予防・治療法などの研究体制は不十分である。本論文では,アディクション研究が精神疾患研究といかに課題を共有しているかを中心に論じ,今後のアディクション研究体制のあり方について私見を記した。
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