連載 判例ピックアップ 第2回
硬膜外麻酔の説明義務と神経障害(後編)—硬膜外麻酔施行後に患者が下肢の異常を訴えた
奥田 泰久
1
1獨協医科大学越谷病院 麻酔科
キーワード:
RSD
,
術前診察
,
子宮筋腫
,
CRPS
Keyword:
RSD
,
術前診察
,
子宮筋腫
,
CRPS
pp.484-487
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200573
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●Summary
・麻酔の術前診察は,麻酔科医にとって患者の情報を直接得られる,きわめて重要なものであるが,患者にとっても麻酔科医による説明で,さまざまな麻酔に対する不安が払拭あるいは軽減されるきわめて重要なものである。
・硬膜外麻酔の施行において,針の刺入経路である背中から硬膜外腔までの間は,ある意味ブラックボックスのようなもので,基本的には患者の反応を確認しながら,丁寧な施行を心掛けなければならない。
・RSD(反射性交感神経ジストロフィー)やCRPS(複合性局所疼痛症候群),カウザルギーとの診断をする場合は,その明確な根拠をカルテに記載しておくことが重要である。
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