増刊号 形成外科学界未来予想図
6.顔面再建におけるシミュレーション技術の未来
沼尻 敏明
1
1京都府立医科大学形成外科
pp.S114-S117
発行日 2023年6月30日
Published Date 2023/6/30
DOI https://doi.org/10.18916/keisei.2023130034
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Ⅰ 概 要
手術シミュレーションはコンピュータソフト上で行うvirtual surgical planning(以下,VSP)が主流である。VSPどおりの手術を正確に行うために補助器具をコンピュータ上で3Dデザインし,3Dプリンターで実体化し(computer assisted design/computer aided manufacturing:以下,CAD/CAM),実地手術で使用することでシミュレーションは完結する。この手法は現在下顎再建の提供に留まっているが,顔面骨骨折の患者専用整復プレート,LeFort I型骨切り術などにも拡大応用されるだろう。自分で行う(in-house)ことは煩雑なので,人工知能(以下,AI)によりこれらの自動化が進むと考えられる。AIの提示する手術プランを医師が選択すれば,熟練形成外科医を凌ぐものになる,というのが未来予想である。
Copyright© 2023 KOKUSEIDO CO., LTD. All Rights Reserved.