投稿論文 紹介
蘇生の歴史 呼吸機能の解明 Blaise Pascalによる虚無(真空)の実験の記載
浅井 隆
1
1獨協医科大学埼玉医療センター 麻酔科
キーワード:
真空
,
肖像画
,
科学史
,
パスカル, B.
Keyword:
Vacuum
,
Portraits as Topic
pp.1123-1131
発行日 2021年10月10日
Published Date 2021/10/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2022003884
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エヴァンジェリスタ・トリチェッリがガラス管と水銀を用いて、虚無と大気圧の存在を初めて証明したが、その数年後にブレーズ・パスカル(Blaise Pascal、1623-1662年)は、水銀のみならず、水やぶどう酒を用いても同様の実験が可能と記載した小冊子を発行した。しかし、パスカルがそれらの実験を実際に行った可能性は低く、発見者はトリチェッリではなくパスカルであると誘導する意図であったと考えられる。
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