投稿論文 症例対照研究
開腹術における腸間膜牽引症候群の発生率 セボフルランとデスフルランの比較
國吉 保
1
,
長谷川 麻衣子
,
上村 裕一
,
松田 芳隆
1鹿児島共済会南風病院 麻酔科
キーワード:
開腹術
,
吸入麻酔
,
血圧
,
後向き研究
,
Desflurane
,
Sevoflurane
,
腸間膜牽引症候群
Keyword:
Anesthesia, Inhalation
,
Retrospective Studies
,
Laparotomy
,
Desflurane
,
Sevoflurane
,
Blood Pressure
pp.814-817
発行日 2021年8月10日
Published Date 2021/8/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2021294641
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開腹手術では、腸間膜牽引症候群(mesenteric traction syndrome:MTS)による顔面紅潮や頻脈、低血圧などの循環変動を認めることがある。今回、吸入麻酔薬の種類がMTS発生に及ぼす影響を後ろ向きに比較検討した。MTS発生率はデスフルラン群で50症例中4症例(8%)、セボフルラン群で50症例中8症例(16%)であり、MTS発症後の平均血圧はデスフルラン群で有意に低下した。
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