投稿論文 症例報告
致死的出血をもたらしたlung ball型肺アスペルギルス症の流入血管が肝動脈であった1症例
中島 友理奈
1
,
梅垣 岳志
,
西本 浩太
,
堀田 亜希子
,
穴田 夏樹
,
右馬 猛生
,
楠 宗矩
,
正司 智洋
,
萩平 哲
,
上林 卓彦
1関西医科大学 麻酔科学講座
キーワード:
喀血
,
肝動脈
,
血管造影
,
塞栓術
,
Voriconazole
,
アスペルギルス症-肺-侵襲性
,
白血病-リンパ腫-前駆細胞リンパ芽球性
,
胸部CT
Keyword:
Angiography
,
Embolization, Therapeutic
,
Hemoptysis
,
Hepatic Artery
,
Voriconazole
,
Precursor Cell Lymphoblastic Leukemia-Lymphoma
,
Invasive Pulmonary Aspergillosis
pp.417-419
発行日 2021年4月10日
Published Date 2021/4/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2021194619
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急性リンパ性白血病治療中の肺アスペルギルス症によるlung ballを形成した症例において、喀血による致死的出血が気管支動脈ではなく、肝動脈からの出血であったまれな症例を経験した。外科的処置前に肝動脈という栄養血管の同定がなければ止血困難な出血になる可能性があった。このため出血時評価の重要性が認識された。
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