投稿論文 短報
感染の併発で症状の再燃を認めたTAFRO症候群の1症例
紺田 眞規子
1
,
井上 聡己
,
惠川 淳二
,
園部 奨太
,
川口 昌彦
1奈良県立医科大学 麻酔・集中治療部
キーワード:
Ciclosporin
,
Methylprednisolone
,
致死的転帰
,
敗血症
,
パルス療法(薬物療法)
,
血球貪食性リンパ組織球症
,
剖検
,
TAFRO症候群
Keyword:
Fatal Outcome
,
Methylprednisolone
,
Cyclosporine
,
Sepsis
,
Lymphohistiocytosis, Hemophagocytic
,
Pulse Therapy, Drug
pp.1009-1013
発行日 2020年9月10日
Published Date 2020/9/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2021070133
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73歳男性。左季肋部痛、全身倦怠感、発熱を主訴に当院を受診、臨床経過および精査結果よりTAFRO症候群と診断され、ステロイドパルス療法、シクロスポリンAの投与を開始した。治療開始後は体液貯留の改善を認めたが、血液培養陽性の感染から敗血症となり、呼吸状態の悪化と共に症状の再燃、急速な増悪を認め死亡となった。剖検ではTAFRO症候群および血球貪食症候群が確認された。
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