投稿論文 短報
気管腫瘍に対する気管環状切除再建術において、術前よりデクスメデトミジンを使用し良好な周術期管理をしえた1症例
坂本 美岬
1
,
佐久間 貴裕
,
石川 紗希
,
植松 明美
,
中村 教人
,
忍田 純哉
1さいたま市立病院 麻酔科
キーワード:
気管腫瘍
,
気管内挿管法
,
Dexmedetomidine
,
周術期管理
,
気管気管支形成術
,
気管チューブ抜管
Keyword:
Intubation, Intratracheal
,
Tracheal Neoplasms
,
Airway Extubation
,
Dexmedetomidine
,
Perioperative Care
pp.620-622
発行日 2020年6月10日
Published Date 2020/6/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2020306875
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15歳女。術前からデクスメデトミジン(DEX)を使用したことで良好な鎮静が得られ、術中も使用を継続したことで、比較的低用量でも咳嗽反射やシバリングを予防できた。術後は吻合部の安定を図るために、下顎と前胸部を糸で2針縫合することにより頸部屈曲位固定を保持してICU入室とした。そのさいDEXを持続投与したことで、ストレスによる交感神経亢進の緩和作用や不安抑制作用により、患者は頸部屈曲位保持の苦痛を訴えることなく創部の安静を保つことができた。
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