投稿論文 臨床経験
脊髄くも膜下麻酔中の鎮静におけるネーザルハイフローTMシステムの利用
別府 曜子
1
,
堀 泰雄
,
山間 義弘
,
八木 真実
,
栗田 聡
,
中谷 桂治
1地域医療機能推進機構大阪病院 麻酔科
キーワード:
Bupivacaine
,
Midazolam
,
Morphine
,
Propofol
,
脛骨
,
低換気
,
骨切り術
,
酸素吸入療法
,
術中合併症
,
静脈麻酔
,
脊椎麻酔
,
分散分析
,
無呼吸
,
ランダム化比較試験
,
膝関節置換術
Keyword:
Apnea
,
Analysis of Variance
,
Anesthesia, Spinal
,
Anesthesia, Intravenous
,
Midazolam
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Intraoperative Complications
,
Hypoventilation
,
Tibia
,
Propofol
,
Morphine
,
Osteotomy
,
Oxygen Inhalation Therapy
,
Bupivacaine
,
Arthroplasty, Replacement, Knee
pp.542-545
発行日 2020年5月10日
Published Date 2020/5/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2020251771
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当院で脊髄くも膜下麻酔中に静脈麻酔で鎮静した患者で無呼吸・低呼吸を呈した患者に対して、ネーザルハイフローシステム(Nasal High Flow:NHF)の有用性を検討した。対象は膝関節手術時に脊髄くも膜下麻酔中に静脈麻酔で鎮静した患者で、無呼吸・低呼吸を呈した患者40症例を(1)5l・min-1酸素マスク投与群(M5群)、(2)NHFで酸素濃度30%:30l・min-1投与する群(N30%30l群)、(3)NHFで酸素濃度30%:40l・min-1投与する群(N30%40l群)、(4)NHFで酸素濃度40%:30l・min-1投与する群(N40%30l群)の4群に各10症例ずつ無作為に分類し、分析した。M5群と比較して、NHFを使用した群は無呼吸・低呼吸を有意に改善した。脊髄くも膜下麻酔中の鎮静下における無呼吸・低呼吸に対してNHFは有用であった。
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