投稿論文 原著
全身麻酔導入時の脳循環変化 時間分解近赤外分光法と経頭蓋ドプラを用いた前向き観察研究
副島 崇旨
1
,
内田 洋介
,
斉藤 仁志
,
森本 裕二
1北海道大学病院 麻酔科
キーワード:
Oxyhemoglobins
,
Propofol
,
酸素飽和度測定
,
全身麻酔
,
脳循環
,
分散分析
,
近赤外分光法
,
経頭蓋Doppler超音波診断
,
中大脳動脈
,
Sevoflurane
,
機能的神経イメージング
,
脳血液量
,
Deoxyhemoglobin
Keyword:
Analysis of Variance
,
Anesthesia, General
,
Cerebral Blood Volume
,
Ultrasonography, Doppler, Transcranial
,
Propofol
,
Oxyhemoglobins
,
Oximetry
,
Sevoflurane
,
Cerebrovascular Circulation
,
Spectroscopy, Near-Infrared
,
Functional Neuroimaging
,
Middle Cerebral Artery
,
Deoxyhemoglobin
pp.530-537
発行日 2020年5月10日
Published Date 2020/5/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2020251769
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プロポフォールからセボフルラン投与の麻酔導入過程での脳循環変化を、時間分解近赤外分光法を用いた脳血液量と脳組織酸素飽和度、経頭蓋ドプラを用いた脳血流量変化を指標として、気管挿管約20分後まで経時的に測定した。麻酔導入より、血圧は約25%低下し、脳血流量は20%程度、脳血液量は7%程度低下した。これは主にプロポフォールのボーラス投与による影響と考えられた。その後、脳血液量はさらに低下したが、脳血流量は増加し、両者とも対照の10%減となった。これはセボフルランによる脳血液量減少を反映したものと考えられた。一方、脳酸素飽和度は経過中ほぼ一定で、代謝・血流量連関が維持されていることが分かった。
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