投稿論文 短報
顕微鏡的多発血管炎合併患者に対する人工骨頭置換術の麻酔経験
東田 真美子
1
,
駒澤 伸泰
,
野田 祐一
,
南 敏明
1大阪医科大学 麻酔科学教室
キーワード:
Methotrexate
,
Prednisolone
,
硬膜外鎮痛
,
術後管理
,
術後痛
,
全身麻酔
,
大腿骨頸部骨折
,
Remifentanil
,
Sevoflurane
,
Levobupivacaine
,
顕微鏡的多発血管炎
,
休薬
Keyword:
Anesthesia, General
,
Methotrexate
,
Analgesia, Epidural
,
Pain, Postoperative
,
Remifentanil
,
Levobupivacaine
,
Sevoflurane
,
Prednisolone
,
Postoperative Care
,
Femoral Neck Fractures
,
Microscopic Polyangiitis
pp.188-190
発行日 2020年2月10日
Published Date 2020/2/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2020182772
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82歳女。転倒による左側大腿骨頸部骨折に対して人工骨頭置換術を施行した。顕微鏡的多発血管炎患者の周術期管理では肺・腎機能の維持と末梢神経障害の予防が重要であるため、腰方形筋ブロックなどの神経ブロックは末梢神経機能への影響を考慮して行わなかった。また、アセトアミノフェンやNSAIDsなどを用いた鎮痛法では効果不十分な可能性や腎機能への影響があることを考慮し、硬膜外鎮痛法を選択した。その結果、良好な鎮痛だけでなく、痛みや侵襲に伴う抗利尿ホルモンの産生などを抑制することができ、腎機能障害を予防できたと考えられた。
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