投稿論文 経験
下口唇悪性腫瘍切除後に舌弁とおとがい部V-Y皮弁を用いて再建を行った2例の検討
山田 萌絵
1
,
太田 悠介
,
岡崎 孝朱
,
長谷川 梨穂
,
鈴木 伸哉
,
杉村 友紀
,
松下 友樹
,
中川 雅裕
1浜松医科大学医学部附属病院 形成外科
キーワード:
オトガイ
,
口唇腫瘍
,
再手術
,
リンパ行性転移
,
人工皮膚
,
生検
,
舌
,
扁平上皮癌
,
PET-CT検査
,
口唇形成術
,
舌弁
Keyword:
Positron Emission Tomography Computed Tomography
,
Tongue
,
Reoperation
,
Skin, Artificial
,
Lip Neoplasms
,
Lymphatic Metastasis
,
Biopsy
,
Chin
,
Carcinoma, Squamous Cell
pp.1326-1335
発行日 2022年11月10日
Published Date 2022/11/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2023041425
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症例1は82歳男性で、標記の手術を施行し、術後1年経過して機能的にも整容的にもほぼ満足する結果が得られた。症例2は70歳男性で、標記の手術を施行し、術後3ヵ月で機能的には閉唇可能で食事の摂取や会話は術前と同様にできているが、整容面は右側の再建赤唇のボリューム不足と赤唇と白唇の移行帯の乱れおよび白唇の皮弁のトラップドア変形を認めた。本法による再建は下唇の再建法として非常に有用であるが、満足する結果を得るためのコツとして、症例1のように赤唇と白唇の欠損が横方向に広く頭尾側方向に約15mm以内の症例を選択し、皮弁の両サイドの2ヶ所にZ形成術を行い、舌尖を茎とした皮弁を作製し、舌腱膜下での皮弁の挙上を行うことが重要である。
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