巻頭論文
肥満と不妊
藤井 節郎
1
Setsuro Fujii
1
1徳島大学医学部酵素生理学教室
pp.373-380
発行日 1973年5月10日
Published Date 1973/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204817
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戦時中には出産が多く,平時にはむしろ少くなると一般にいわれている。また肥満の患者には月経異常あるいは不妊が多いともいわれている。食事あるいは肥満という生体の情態が不妊に何らかの関係があると思われる。
著者は肥満について生化学的研究を行なつてきたが,足立教授より,本学会において特別講演の依頼を受けた機会に肥満と不妊の関係について調べて見た結果やはり何か関連がありそうに思われる。臨床的経験はないので動物実験およびその成績より得られた推理が多いが,この方面の研究の何かの参考になればと思つている。
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