症例
反回神経麻痺を契機に判明した子宮体癌の髄膜播種の症例
古田 祐美
1
,
福元 拓郎
1
,
中山 徹男
1
,
西村 美帆子
1
,
古田 賢
1
Y. Furuta
1
,
T. Fukumoto
1
,
T. Nakayama
1
,
M. Nishimura
1
,
K. Furuta
1
1国立病院機構都城医療センター産婦人科
pp.191-195
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003740
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子宮体癌の脳転移は子宮体癌全体の約1%とまれであり,その予後は不良である。今回子宮体癌の髄膜播種と診断した症例を経験した。症例は66歳,未経産。子宮体癌の診断で手術を施行し,最終病理結果はendmetrioid carcinoma G3, stage 1B期の診断であった。術後補助化学療法後に多発肺転移となり,分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬を含む化学療法を継続期間中に体調不良を訴え受診された。主訴は嚥下障害であり,精査で右反回神経麻痺と診断された。反回神経麻痺の原因が判然とせず保存的加療を行ったが病状は悪化し,多彩な神経症状を呈するようになった。頭部造影MRI検査にて髄膜播種の診断となり,永眠された。髄膜播種は多彩な症状を呈し病態の把握に時間を要するうえに病勢の進行は早く,予後不良である。より早期の診断,治療につなげるよう,髄膜播種の概念を念頭にがん診療を行う必要がある。

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