症例
成熟奇形腫に合併した卵巣原発悪性リンパ腫の1例
松村 由紀子
1
,
追切 裕江
1
,
重藤 龍比古
1
,
吉澤 忠司
2
,
加藤 哲子
3
,
横山 良仁
1
Y. Matsumura
1
,
H. Oikiri
1
,
T. Shigeto
1
,
T. Yoshizawa
2
,
N. Kato
3
,
Y. Yokoyama
1
1弘前大学大学院医学研究科産科婦人科学講座
2同 病理生命科学講座
3弘前大学大学院保健学研究科生体検査科学領域
pp.936-940
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003521
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卵巣成熟奇形腫に合併した卵巣原発びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の症例を報告する。症例は70歳代女性,PET-CTで左卵巣腫瘍が発見され,MRI検査で成熟奇形腫が疑われたが,悪性転化を否定できず手術を実施した。術中捺印細胞診併用の迅速病理診断で血球系もしくはリンパ系腫瘍が疑われ,最終的に卵巣原発DLBCLと診断された。卵巣原発悪性リンパ腫はまれであり,成熟奇形腫と合併している報告はさらに少ない。術後治療なく経過観察中であり,現時点で再発は認められていない。

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