特集 産婦人科医が知っておくべき疼痛管理のコツ
Ⅰ.麻酔方法
3.婦人科手術における硬膜外麻酔実施の要点と実際
金沢 路子
1
M. Kanazawa
1
1関西医科大学附属病院麻酔科(助教)
pp.239-243
発行日 2025年3月1日
Published Date 2025/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003325
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硬膜外麻酔は,周術期の疼痛管理において重要な役割を果たしてきたが,低侵襲手術の普及や術後早期回復プログラムの導入に伴い,近年その実施率は減少傾向である。しかし,適切に実施された硬膜外麻酔は優れた鎮痛効果を患者に提供し,術後の回復を促進する。婦人科手術においては,特に開腹手術で有用である。一方で,硬膜外血腫や神経損傷などの重篤な合併症リスクも伴うため,適応の判断,安全な手技の実施,カテーテルの抜去後の観察まで含めた安全に配慮した管理が求められる。

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