特集 動画で学ぶ! 次世代へつなぐ婦人科ロボット支援手術
Ⅲ.高難度症例への対応
2.子宮内膜症に対するロボット支援手術の実際と工夫
有馬 宏和
1
,
浅田 弘法
1
H. Arima
1
,
N. Asada
1
1新百合ヶ丘総合病院産婦人科
pp.1671-1677
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003242
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近年ロボット支援手術の普及により,ロボット支援下腹腔鏡下子宮全摘術が増加している。ロボット支援手術の導入初期では比較的難易度の低い子宮のサイズが正常大に近い小さな子宮筋腫や早期子宮体癌などを対象とすることが多い。ある程度難易度の低い症例での経験を積むことによって困難症例へと徐々に適応拡大することが一般的に行われる。また,術前に診断できずに術中腹腔内所見を確認することによって初めて子宮内膜症による腹腔内癒着が判明する症例に遭遇することもごくまれにある。ロボット支援下手術は3Dでの精細な画像で組織を観察することができる一方で,組織の硬さなどの触覚は皆無に等しい。本稿では,子宮内膜症に対するロボット支援下腹腔鏡下子宮全摘術でのコツや注意点などを動画とともに解説したい。
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