特集 産婦人科医必携 最新の細菌・真菌感染症に対する薬の使い方と留意点Ⅱ
各論
5.歯周病と産婦人科疾患
佐藤 秀一
1
S. Sato
1
1日本大学歯学部保存学教室歯周病学講座
pp.147-151
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002860
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女性は内分泌系や免疫応答の変化などによって歯周病に罹患しやすい特有のリスクがある。近年,早産・低体重児出産,妊娠高血圧腎症,妊娠性糖尿病,子宮内膜症などの産婦人科疾患と歯周病に関連があることが報告されている。したがって,これらの産婦人科疾患の患者は積極的に歯科を受診し,歯周病に罹患している場合,歯周治療を受ける必要がある。しかし,歯周治療の介入のみでこれらの産婦人科疾患を防ぐことは難しいことも理解しておかなければならない。
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