特集 どうする? 子宮腺筋症の管理
6.妊娠に向けた子宮腺筋症の管理~ARTを中心に~
木田 尚子
1
,
岡田 英孝
1
N. Kida
1
,
H. Okada
1
1関西医科大学産科学婦人科学講座
pp.1429-1433
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002368
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子宮腺筋症は生殖補助医療を受けている女性の約20~25%にも及ぶとされており,不妊診療の現場でよく遭遇する疾患である。しかし,エビデンスに基づく不妊治療戦略は確立されておらず,各施設に委ねられている実情がある。まずは一般不妊治療を先行し,妊娠に至らなければ生殖補助医療か腺筋症核出術を考慮する。生殖補助医療における管理のポイントは採卵を先行し凍結胚を確保した後に,GnRHアゴニストまたはレルゴリクスによる前治療を2~3周期行ってから凍結融解胚移植を予定する。また新鮮胚移植を選択する場合はウルトラロング法または,ロング法を選択するのがポイントである。
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