特集 子宮体がんup to date
3.子宮体がんサバイバーのヘルスケア
添田 わかな
1
,
尾林 聡
1
,
三橋 暁
1
W. Soeda
1
,
S. Obayashi
1
,
A. Mitsuhashi
1
1獨協医科大学産科婦人科
pp.1309-1315
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002336
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子宮体がんは,比較的予後のよいがんであり長期サバイバーが増加している。一方肥満・インスリン抵抗性を有することが多く,診断時より糖尿病などの内科的合併症を有し,術後も高血圧・糖尿病の発症頻度が高い。長期的にはがん死より心血管系疾患による死亡例が多いことが報告され,心血管系疾患の危険因子に対処し介入することで予後改善が期待されている。また,外科的閉経による骨粗鬆症や泌尿器科疾患の合併も多く,サバイバーのQOLを悪化させている。そのため,子宮体がんサバイバーでは,術前・術後におけるヘルスケアが重要な課題となっている。
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