症例
傍大動脈リンパ節郭清後7日目に発症した十二指腸狭窄の1例
片山 佳代
1
K. Katayama
1
1藤沢市民病院産婦人科
pp.1009-1013
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002272
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一般的に,後腹膜リンパ節郭清術後の腸閉塞は,麻痺性イレウスや小腸の癒着性イレウスが多いとされている。外科治療を要した報告では,血管や尿管,膀胱側腔などへの骨盤内での小腸の嵌頓が散見されるが,十二指腸の狭窄や捻転での外科治療の報告は非常に稀である。今回われわれは,傍大動脈リンパ節郭清施行後7日目に発症した十二指腸狭窄を経験した。Treitzを越えた小腸が十二指腸水平脚の背面に入り込んだことにより十二指腸狭窄をきたし,観血的解除術を要した症例を経験したため,報告する。
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