特集 専攻医のうちにマスターしたい産婦人科の外来・短期滞在手術
企画者のことば
桑原 慶充
1
Yoshimitsu Kuwabara
1
1日本医科大学産婦人科
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002102
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産婦人科診療において,いわゆる小手術の占める割合は少なくありません。これらの多くは術野の狭い経腟的操作で行われるため,精度については単独術者の技能に依存する面が大きくなります。1つひとつの手技やプロセスには理由があり,怠ると思わぬピットフォールに陥る可能性があります。そのため,専攻医のうちに基本をしっかりと身につけておくことが重要となります。一方で,教える立場にある上級医も十分な指導を受けないままに独り立ちし,いつの間にか我流に陥っている場合もあるのではないでしょうか。また近年,腹腔鏡や子宮鏡を用いた手術は,低侵襲性のメリットから日帰りや短期滞在で行われることも多くなりました。そのため,周術期を安全に管理するうえで,入院手術とは差別化される点について正しく認識しておく必要があります。
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