特集 不妊・不育症女性の合併症・併存疾患をどう扱う?
企画者のことば
桑原 慶充
1
Yoshimitsu Kuwabara
1
1日本医科大学付属病院女性診療科・産科(准教授)
pp.1572-1572
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001562
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挙児希望年齢の高年化やライフスタイルの変化に伴い,妊娠・出産を希望して医療機関を受診する女性に,婦人科疾患の合併やその他内科疾患などの併存を認めることが多くなっています。疾患自体が不妊・不育症の原因となっている場合や,妊娠成立には影響しなくても,その後の周産期にリスクが及ぶ場合もあり,生殖医療を進めるにあたっては慎重な対応が求められます。悪性腫瘍を合併する場合には,妊孕性温存に配慮した取り扱いが求められますが,生殖医療による原疾患治療の遅延や病勢増悪のリスクとも背中合わせになります。
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