特集 排卵誘発のすべてⅠ non-ART編
3.卵巣機能不全の排卵誘発・不妊治療
河村 和弘
1
H. Kawamura
1
1国際医療福祉大学医学部産婦人科
pp.1137-1141
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001895
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卵巣機能不全では,残存卵胞の減少により卵巣刺激に低反応となる。卵巣機能不全は進行性の病態であり,いかに短期間に累積生児獲得率が最大となる卵子を得るかが重要である。また,ホルモン異常と卵巣血流不全から,non-ARTの優れた排卵誘発法を構築するのは困難であり,早期のARTヘのステップアップが重要と考える。卵巣機能不全の確立された不妊治療法は提供卵子を用いたARTであるが,自己卵子での妊娠を目指して,われわれが開発したDrug-free IVA(in vitro activation),PRP(platelet rich plasma)や種々の幹細胞およびその培養上清を卵巣に局注する方法が試みられている。
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