特集 日本の周産期メンタルヘルス事情update
6.周産期グリーフケア
-—流産・死産・新生児死亡へのかかわり方と心のケア—
遊田 由希子
1
,
木地谷 祐子
2
,
蛎崎 奈津子
1
,
三浦 史晴
3
Y. Yuda
1
,
Y. Kichiya
2
,
N. Kakizaki
1
,
F. Miura
3
1岩手医科大学看護学部
2岩手県立大学看護学部
3岩手県立中央病院産婦人科
pp.615-619
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001748
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子どもを亡くすという,あまりにも重い苦しみや悲しみのなかにいる人に医療者として何ができるのか。流産や死産,新生児死亡の告知や処置(分娩)は医師が行い,その後のグリーフケアは看護職にまかせっきりにしてはいないだろうか。
体験者からは,医師や看護職のかかわり方が女性とその家族に大いに影響することが語られる。多くの患者の1人ではなく,自分とわが子に丁寧にかかわってくれた印象は長く心に残り,悲嘆のプロセスをスムーズに進める要因となる。周産期におけるグリーフケアは医師と看護職が協働して,家族の出会いと別れを支えることが重要である。
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