特集 発生から紐解く 胎児超音波診断アトラス [Web動画付]
第4章 心臓以外の超音波検査
6.胸部の異常
-d.先天性肺気道奇形
日高 庸博
1
N. Hidaka
1
1福岡市立こども病院産科
pp.1462-1468
発行日 2020年11月30日
Published Date 2020/11/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001528
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先天性肺気道奇形(congenital pulmonary airway malformation;CPAM)は,気管支の腺腫様増殖を特徴とする先天性肺囊胞性疾患の総称である。以前は先天性肺囊胞性腺腫様形成異常(congenital cystic adenomatoid malformation of the lung;CCAM)の呼称が用いられていたが,近年になって広い範疇での疾病概念を含んだCPAMという用語が用いられるようになった。さらには,特にmicrocystic typeにおいてCPAM(CCAM)と診断されていた症例の一定数で病理学的に気管支閉鎖を伴うことが認識されるようになり,先天性肺囊胞性疾患の病理組織学的分類はその再考が試みられ,今も議論がある。
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