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                                    日本の僻地・沖縄をゆく
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                
                                
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.2-6
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 1969年10月10日
                  Published Date 1969/10/10
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204508
                
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5月といえば沖繩はもう夏。県花梯梧の花ざかり。人びとはものうげなけだるさのなかで,油こい食事をとって,体力をつける。土地に占める基地の割合は想像を絶し,左側通行,ドル使用など,たしかに本土と異なる局面はあるけれど.人びとの生活は,古い日本の風習のなごりをとどめ,決していたずらにアメリカナイズされてはいない。むしろ古きものを残すことがレジスタンスにすらみえる。
けだるい南国の気候と,密集した人口は,あらゆる病原菌に居心地のよさを与える。加えて,病気になっても医者にかかれぬ人びとは.がまんと無理を重ねていかざるを得なかった。公看(公衆衛生看護婦)たちは,その歪をうめながら,あるいは結核に,あるいは乳幼児にと,日夜働きつづけてきた。

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