特集 “いつかはママに…” を応援する プレコンセプションケア
総論
3.女性のキャリア形成におけるプレコンセプションケア
吉田 穂波
1
H. Yoshida
1
1神奈川県立保健福祉大学ヘルスイノベーション研究科(教授)
pp.1207-1214
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001025
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共働き家庭が専業主婦家庭の2倍近くにもなった現在1),可処分所得の減少と人口減少による女性労働力ニーズが高まる今後の日本で,女性が働き続けることはあたり前となり,これまで以上に女性とパートナーが妊娠・出産のタイミングを織り込みながらキャリア設計を考えることが求められている。妊娠適齢期や妊娠するための知識がなかったばかりに,「子どもがほしかったのにできなかった…」という結果とならないよう,妊娠したいときに妊娠できるよう,妊孕性を保つ方法や,不妊症予防について伝えることで,自分の意思で選んだ自分らしい人生を歩むことをサポートすることができる。本稿では,女性のキャリア形成においてプレコンセプションケアがどのようにプラスに働くのか,また,妊娠したいときまで妊孕性を保つためには当事者にどうアドバイスすればよいのかを概説する。
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