特集 “いつかはママに…” を応援する プレコンセプションケア
各論
4.栄養代謝とプレコンセプションケア
太田 邦明
1
,
鈴木 大輔
1
,
高橋 俊文
1
,
水沼 英樹
1
K. Ota
1
,
D. Suzuki
1
,
T. Takahashi
1
,
H. Mizunuma
1
1福島県立医科大学 ふくしま子ども・女性医療支援センター
pp.1215-1221
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001026
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
プレコンセプションケアの概念は2006年にアメリカ疾病予防管理センター(Centers for Disease Control and Prevention;CDC)より最初に提唱され,2012年には世界保健機関(World Health Organization;WHO)からも同様の提唱がされた。しかし,プレコンセプションケアに相当する日本語がないためか,日本ではいまだに馴染みがなく,諸外国に比べると非常に遅れているのが現状である。一方で,比較的新しい概念ではあるが,現在では徐々にエビデンスが確立されており,特に葉酸に関するプレコンセプションケアは高いエビデンスレベルをもって,プレコンセプションケアの重要性が明らかとなってきた。今後さらなるエビデンスの確立により,プレコンセプションケア自体がconception(受胎)から成育医療への先制医療技術としての確立に寄与する可能性が高い。
Copyright © 2019, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.