診療
授乳中の乳癌症例における臨床像,マンモグラフィ,超音波検査所見の検討
河原 太
1,2
,
中野(原) 万理
1
,
田雜 瑞穂
1
,
敦賀 智子
1
,
島 あや
1
,
瀧下 茉莉子
1
,
喜多島 美奈
1
,
福田 護
3
,
津川 浩一郎
1
F. Kawahara
1,2
,
M. Nakano
1
,
M. Tazo
1
,
T. Tsuruga
1
,
A. Shima
1
,
M. Takishita
1
,
M. Kitajima
1
,
M. Fukuda
3
,
K. Tsugawa
1
1聖マリアンナ医科大学乳腺・内分泌外科
2乳腺クリニックブレスティアたまプラーザ
3聖マリアンナ医科大学ブレスト&イメージングセンター
pp.1049-1053
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000977
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授乳期の乳癌症例18例の病歴,臨床所見,マンモグラフィ,超音波検査所見を検討し,それらの特徴・有用性について考察した。マンモグラフィが施行された15症例では全例がカテゴリー3以上の判定であった。石灰化のみならず腫瘤やFADで異常が検出される症例も多く,マンモグラフィが有用なことが示された。超音波検査では全例がカテゴリー3以上の判定を受けていた。形状は不整形,低エコー,内部エコー不均質が多く,点状高エコーを伴う症例は7例であった。これらの画像所見は通常の乳癌所見とほとんど変わらず,日頃用いている診断基準をそのまま適応してよいと思われた。授乳中においても積極的な画像検査が行われてよいと考える。
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