Japanese
English
特集 リハビリテーション医学の基礎―正常生理と病態生理
Ⅲ.合併症の病態生理
異所性骨化の発生機序
Etiology of Ectopic Ossification
伊藤 利之
1
,
佐鹿 博信
1
Toshiyuki Ito
1
,
Hironobu Sajika
1
1横浜市立リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Yokohama City University. School of Medicine.
キーワード:
骨化
,
中枢神経障害
Keyword:
骨化
,
中枢神経障害
pp.1021-1029
発行日 1977年12月10日
Published Date 1977/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103903
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はじめに
異所性骨化は脳血管障害や脊髄損傷の合併症として古くから知られており,これまでに多くの研究が報告されている.しかし,その発生機序については未だに不明な点が多く,予防および治療についてもこれといった決め手がない.その結果,リハビリテーションをすすめる上で大きな障害になっていることが多いし,早まった外科的処置によって再発をまねき,かえって障害を大きくしてしまったという話も耳にする.いずれにせよ,異所性骨化の発生機序についての解明は,我我にとって大きな関心事であり,これまでの研究成果を整理してみる価値も大きい.
そこで,多くの文献の中から研究の歴史,若干の臨床的事項とともに,その発生機序に関する研究成果をまとめてみた.
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