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胎児心電図 2.胎児心電図装置の心拍計としての新たな可能性
木村 芳孝
1
Y. Kimura
1
1東北大学大学院医学系研究科融合医工学分野
pp.1139-1144
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000598
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Fraschらは,胎児心電図の心拍計から得られる分娩時の心拍変動から人工知能を用い,分娩後の臍帯血pHを0.9の相関で予測してみせた。胎児心拍数変動は数十万点を超えるビックデータであり,実時間解析には高度な数学的解析処理とそれを行うコンピュータの発達が不可欠であった。これらが達成されてきた今,胎児心拍数変動の解釈はどのようになっていくのだろうか? 胎児心拍計としての胎児心電図装置の可能性を探りながら,胎児心拍モニタリングとは何であったか,また,今後訪れる新たな時代での人工知能のかかわりと可能性をなるべくわかりやすく概観する。
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