連載 助産よもやも話・14
赤ちゃんと常在菌―その2
進 純郎
pp.451-453
発行日 2014年5月25日
Published Date 2014/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102809
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からだを守ってくれる常在菌はどれくらいいるの?
大腸を中心とした消化管には,成人では大腸菌,腸球菌を中心に約100種類,100兆個,重さにすると1~1.5kgの常在菌がいます。皮膚常在菌は1兆個,口腔内常在菌は100億個も存在しています。赤ちゃんの場合には,出生直後の便には大腸菌と腸球菌が最も多く,次いでクロストリジウム属のウエルシュ菌が多く認められます。そして出生後3日くらいが過ぎるとビフィズス菌が増加し始め,生後5日目にはもっとも多い腸内細菌となります。生後1週間目ごろの便にはビフィズス菌がもっとも多く,ついで大腸菌,腸球菌,ラクトバチルス菌,ブドウ球菌,ウエルシュ菌(腐敗菌)の順となります。
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