特集 骨盤臓器脱の治療法up to date
各論
11.POP手術を成功させるために
-―工夫したいこと,避けたいこと―
中田 真木
1
M. Nakata
1
1三井記念病院産婦人科
pp.189-194
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000344
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
現在骨盤臓器脱手術は生体組織修復術,経腟メッシュ修復術,腹腔鏡下仙骨腟固定術が並行,混合して行われ,選択肢が豊富である。手術の成果を適切に評価するために手術治療選択のロジック,解剖学的な整復,機能的な改善,手術に要した医療資源および手術実施に伴う有害事象が用いられる。これらの視点で3つの術式を評価すると,各術式にはそれぞれに固有の長所と短所がある。これまで,手術治療は自ら手術に携わる医師らによって検討されてきたが,POP診療の効率を高めるためには産婦人科,泌尿器科の診療所を含めPOPによる受診者を受け入れる施設のすべてが,手術治療にかかわる基礎的な理解と尺度を共有する必要がある。
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.