特集 小児科医が知っておきたい 子どもの耳・鼻・のどの診療Ⅰ
1.乳児の喘鳴と喉頭軟化症――どこまでを経過観察とするか
長谷川 久弥
1
1東京女子医科大学附属足立医療センター新生児科
pp.197-203
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003792
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乳児の喘鳴はさまざまな原因で起こるが,最も頻度が高いと思われる疾患は喉頭軟化症である.喉頭軟化症の多くは保存療法で成長とともに症状が改善するが,喉頭形成術などの積極的介入を必要とする例も少なくない.症状から喉頭軟化症と思われている症例でも,他の疾患の場合もあり,内視鏡検査などで正確な診断を行っておくことが重要である.酸素飽和度の低下や二酸化炭素の貯留がないからといって,喘鳴を放置すると,睡眠や発達に影響を及ぼす可能性も指摘されており,適切な管理を行う必要がある.呼吸器感染症で症状の増悪をきたす場合も多く,感染予防策も合わせて行う必要がある.

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